日本航空(JAL/JL、9201)と全日本空輸(ANA/NH)は3月2日、国際線航空券の発券日と搭乗日が条件に該当する場合は、手数料なしで変更や払い戻しに応じると発表した。新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大に伴う特別措置となる。
*4月5日搭乗分まで延長。記事はこちら。
対象航空券は、中国発着を除く日本発着全路線は発券日が2月28日までで、搭乗日が3月19日までのもの。香港・マカオを含む中国発着路線は、発券日が2月26日までで、搭乗日が4月30日までの航空券となる。
これらの条件をすべて満たした上で、JALは航空券番号が131から、ANAは205から始まる国際線航空券が対象。JALは他社によるコードシェア(共同運航)便も、131から始まる航空券であれば対象になる。ANAは他社発券の場合、購入した旅行会社や航空会社に問い合わせてほしいという。
搭乗日の変更は、所定の期間内で1回のみ可能。払い戻しは、旅行開始前の場合は発券日から、開始後は旅行開始日からそれぞれ数えて1年30日以内に連絡すれば応じる。
国内線航空券については、条件を満たす場合は変更や払い戻しを手数料なしで対応すると2月28日に発表済み。
4月5日搭乗分まで延長
・ANAとJAL、変更手数料無料の対象期間延長 国内・国際線とも(20年3月6日)
国内線航空券の対応
・航空各社、国内線航空券の変更・払い戻し手数料無料に 感染拡大で(20年2月28日)
JALへの影響
・JAL、中部-天津3月まで期間運休 感染拡大と検疫強化で(20年2月27日)
・JAL、台湾・韓国も減便 ウイルス影響広がる(20年2月18日)
・JAL、中国夜間駐機便を期間運休 中国滞在者の入国制限で(20年2月6日)
・ANAとJAL、中国一部運休・減便 3月まで(20年2月4日)
・JALの2月中国予約、10日間で25%キャンセル 3月は20%減(20年1月31日)
ANAへの影響
・ANAの中国路線、関空発すべて運休 成田-上海も(20年2月25日)
・ANA、関西-杭州減便 3月は一時運休(20年2月20日)
・ANA、中国・香港便の運休さらに拡大 半数以下の週85往復に(20年2月13日)
・ANA、中国便の運休拡大 計画半減し週81往復に(20年2月6日)
・ANAの中国発2月予約、昨年の半分に 日本発も4割減(20年1月30日)
・ANA、成田-武漢線の欠航継続 3月1日まで(20年1月30日)
・武漢チャーター機、羽田2タミサテライト”貸切”で感染防ぐ 普段は国内線用(20年1月29日)
航空各社の運休
・ユナイテッド航空、成田3路線期間運休 羽田は通常運航(20年3月1日)
・ピーチ、国際全路線に影響拡大 羽田-台北など11路線一時運休、減便は4路線(20年2月27日)
・シンガポール航空、日本6路線230便欠航 羽田は138便に拡大(20年2月26日)
・ジェットスター航空、日本3路線減便 ウイルス影響、カンタス航空は香港3路線(20年2月21日)
・シンガポール航空、成田・羽田5月まで減便 感染拡大、全世界で688便影響(20年2月19日)
・ジェットスター・ジャパン、成田-香港も一時運休(20年2月14日)
・ピーチ、那覇-香港3月まで運休 関空は減便(20年2月12日)
・キャセイ、新型コロナウイルスで大幅減便 日本路線も対象(20年2月10日)
・ピーチ、上海一時運休 関空・羽田、3月まで(20年2月5日)
・ジェットスター・ジャパン、成田-上海一時運休 ウイルス拡大、3月再開へ(20年2月4日)
エルアルは就航延期
・エルアル、成田就航4月に延期 イスラエル、日本を入国制限国に(20年2月29日)
各空港でも影響
・関空、国際線半数が欠航 中国便は8割超、2日から(20年3月2日)
・中部空港、3月は中国路線3路線 便数9割以上減(20年2月29日)
・成田空港、2月の中国旅客66.5%減 田村社長「全方面に影響懸念」(20年2月27日)
「欠航」と「運休」の使い分けは?
・「欠航」と「運休」どう違う? JALとANA「明確な基準なし」、時間経過で変化も(20年2月19日)