新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、日本航空(JAL/JL、9201)や全日本空輸(ANA/NH)、スカイマーク(SKY/BC)など国内の航空各社は2月28日、国内線航空券について同日から3月19日搭乗分について、手数料を徴収せずに変更や払い戻しに応じると発表した。
*4月5日搭乗分まで延長。記事はこちら。
政府の新型コロナウイルス感染症対策本部から、対策の基本方針が発表されたことによるもの。JALやANAの場合、国内線の特典航空券や国内ツアーの航空券も対象に含まれる。
一方で、各社の予約センターの電話が混み合っているとして、ウェブサイトを使った手続きを呼びかけている。
【お知らせ】
2020年2月28日初出時点で、対象期間を2月28日から3月12日としていましたが、ANAならびにJALから期限を3月19日に延長したとの連絡があり、1段落目を更新しました。
4月5日搭乗分まで延長
・ANAとJAL、変更手数料無料の対象期間延長 国内・国際線とも(20年3月6日)
国際線航空券も対応開始
・JALとANA、国際線航空券も変更・払い戻し手数料無料 発券・搭乗日など条件、感染拡大で(20年3月2日)
ANAへの影響
・ANAの中国路線、関空発すべて運休 成田-上海も(20年2月25日)
・ANA、関西-杭州減便 3月は一時運休(20年2月20日)
・ANA、中国・香港便の運休さらに拡大 半数以下の週85往復に(20年2月13日)
・ANA、中国便の運休拡大 計画半減し週81往復に(20年2月6日)
・ANAの中国発2月予約、昨年の半分に 日本発も4割減(20年1月30日)
・ANA、成田-武漢線の欠航継続 3月1日まで(20年1月30日)
・武漢チャーター機、羽田2タミサテライト”貸切”で感染防ぐ 普段は国内線用(20年1月29日)
JALへの影響
・ JAL、機内アルコール消毒の路線拡大 香港とソウル、釜山(20年2月27日)
・JAL、中部-天津3月まで期間運休 感染拡大と検疫強化で(20年2月27日)
・JAL、台湾・韓国も減便 ウイルス影響広がる(20年2月18日)
・JAL、中国夜間駐機便を期間運休 中国滞在者の入国制限で(20年2月6日)
・ANAとJAL、中国一部運休・減便 3月まで(20年2月4日)
・JALの2月中国予約、10日間で25%キャンセル 3月は20%減(20年1月31日)
航空各社の運休
・ピーチ、国際全路線に影響拡大 羽田-台北など11路線一時運休、減便は4路線(20年2月27日)
・シンガポール航空、日本6路線230便欠航 羽田は138便に拡大(20年2月26日)
・ジェットスター航空、日本3路線減便 ウイルス影響、カンタス航空は香港3路線(20年2月21日)
・シンガポール航空、成田・羽田5月まで減便 感染拡大、全世界で688便影響(20年2月19日)
・ジェットスター・ジャパン、成田-香港も一時運休(20年2月14日)
・ピーチ、那覇-香港3月まで運休 関空は減便(20年2月12日)
・キャセイ、新型コロナウイルスで大幅減便 日本路線も対象(20年2月10日)
・ピーチ、上海一時運休 関空・羽田、3月まで(20年2月5日)
・ジェットスター・ジャパン、成田-上海一時運休 ウイルス拡大、3月再開へ(20年2月4日)
各空港でも影響
・成田空港、2月の中国旅客66.5%減 田村社長「全方面に影響懸念」(20年2月27日)
・関空、中国便欠航85%に 週517便、24日から(20年2月21日)
・中部空港、中国便6割以上減 ウイルス影響、旅客・従業員の安全最優先(20年2月17日)
「欠航」と「運休」の使い分けは?
・「欠航」と「運休」どう違う? JALとANA「明確な基準なし」、時間経過で変化も(20年2月19日)
IATA、3兆円以上の損失予測
・ウイルス影響、世界の航空会社293億ドル損失 IATA予測、リーマン以来の需要低下も(20年2月21日)