ボーイング, 機体 — 2012年10月5日 11:49 JST

787-10Xと777X、19年までに市場投入示唆 ボーイングのティンゼス副社長

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 ボーイングは10月4日、787の胴体延長型787-10Xと777の後継機777Xについて、2019年までの市場投入を検討していると、民間航空機部門マーケティング担当バイス・プレジデント(副社長)のランディ・ティンゼス氏が都内で行われた報道関係者向け説明会で述べた。

次世代機について説明するボーイングのティンゼス氏=10月4日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 787-10Xの大きさは、長胴型の787-9よりも15%ほど大きくなる見込み。787-10Xがラインナップに加わると、787は基本型の787-8を含む3種類になる。

 777Xで導入を検討している主な新技術として、ティンゼス氏は新エンジンと、787や747-8でみられる複合材を用いた新タイプの主翼を挙げた。機体サイズは「いま検討しているコンセプトでは、現行の777より少し大きい」(ティンゼス氏)と述べ、競合するエアバスが開発を進めているA350 XWBファミリーでもっとも大きいA350-1000(標準座席数350席)よりも経済性が優れている機体を目指すという。

 市場投入の優先順位については、「どちらが先かはまだ決めていない」と話し、市場動向を見極めた上で決定する意向を示した。また、787-10Xと777Xともに、仕様などについて航空会社との協議を進めていることを明かした。

 また、民間機全体の生産レートについては、14年半ばまでには現状より30%引き上げたいとした。開発中の737 MAXについては、17年を目処に最初の7機をサウスウエスト航空(SWA)にデリバリーする計画。

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