KLMオランダ航空(KLM/KL)は、ボーイング747-400型機の日本路線への投入を9月で終了する。日本発の最終便は、9月3日成田発のアムステルダム行きKL862便となる。
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最終便に投入するのは、1階後方部が貨物室仕様の747-400コンビで、ビジネス35席、エコノミー233席の計268席を設定し、貨物35トンを搭載できる。日本到着の最終便となるKL861便は、現地時間9月2日午後2時40分、アムステルダムを出発。翌3日午前8時40分に、成田に到着する。出発最終便となるKL862便は、成田を午前10時30分に出発する。
最終便の搭乗客には記念品を配付する。また当日のKL862便の機長は、アムステルダム-成田線の直行初便で747の航空機関士だった人物が務める。
KLMは現在、747-400を計23機保有している。内訳は貨物混載型のコンビが13機と旅客専用機(408席:ビジネス35席、エコノミー373席)が7機、貨物機3機。
KLMはこれまで、747を45機発注。同社向け初号機となった747-200Bを1971年1月に受領した。日本路線には同年10月31日から投入。当時は南回りのアムステルダム-羽田線で、飛行時間は23時間35分だった。
1987年4月3日からは直行便に変更した。現在の飛行時間は、アムステルダム発が11時間、成田発が11時間30分となっている。
アムステルダム-成田線は現在、747-400コンビと777-200ERで運航している。今後は777-200ERのほか、777-300ERなども投入する。
最終便の運航スケジュール
KL861 アムステルダム(14:40)→成田(翌日08:40)
KL862 成田(10:30)→アムステルダム(15:00)
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