スターフライヤー(SFJ/7G、9206)は、訪日客向けの均一運賃を設定し、8月30日から販売を開始する。近年増加傾向にある訪日需要の取り込みを狙う。利用期間は10月30日から2017年3月25日まで。
「Fly JAPAN Value Fare」で、日本以外のパスポートを所持する訪日客のみが利用できる。日本発着の航空券を所持していることが条件で、滞在期間中の航空券のみ購入することができる。搭乗手続き前に、パスポートと日本発着の航空券を提示する。
運賃は2種類で、羽田-北九州、福岡、山口宇部の各線が片道9000円、羽田-関西線と中部-福岡線が片道7000円。それぞれ施設使用料が別途必要となる。
予約は搭乗2カ月前から前日まで、同社ウェブサイトで受け付ける。予約の変更はできない。
航空各社は訪日客向けに運賃を設定し、地方への誘客を図っている。日本航空(JAL/JL、9201)は全線1区間1万800円で提供するほか、JALが加盟する航空連合ワンワールド・アライアンスは、九州行き国内線を1区間5400円で販売することで、九州地方の旅行需要拡大や活性化を期待する。
訪日客は近年、増加の一途をたどっている。2016年7月の訪日客は前年同月比19.7%増の229万6500人で過去最高を記録。7月までの年間訪日客数は前年同期比26.7%増の累計1401万300人で、11月にも2000万人に達する見込み。
関連リンク
Fly JAPAN Value Fare(スターフライヤー)
増加する訪日客
・観光庁長官「LCCの伸びしろある」 クルーズ船と競争激化(16年8月18日)
・訪日客、11月に2000万人達成へ 田村長官「円高は消費額に影響」(16年8月17日)
・7月の訪日客、過去最高229万人(16年8月17日)
航空各社も訪日向け運賃
・ワンワールド、九州5400円 訪日客向け割引運賃(16年6月23日)
・JAL、訪日客向け国内線運賃で地方誘客 全線1区間1万800円(15年12月9日)