8月7日から13日までによく読まれた記事をまとめました。一番読まれたものは、5日に新千歳空港で起きた保安検査すり抜け事件の記事でした。
5日午後0時10分すぎ、若い女性客1人が国内線ターミナルの保安検査場で金属探知機を通過せず、羽田行きに搭乗して出発するトラブルがありました。
この影響で機内や搭乗待合室など、制限エリア内にいた約1000人にのぼる全乗客がエリア外に出され、保安検査がやり直しとなり、欠航や大幅な遅延が発生。2万人以上に影響が出ました。
女はエア・ドゥ(ADO/HD)の札幌午後0時28分発羽田行きHD20便で、午後1時57分に羽田へ到着。この段階でもエア・ドゥには警備会社から連絡はなく、身柄を拘束されることはありませんでした。
北海道警は事件性はないとしていますが、約2万人に影響が生じたことや、機材繰りに伴うその他の路線での遅延などを含めると、それ以上に影響が及んでいます。法を犯さなければ、事件性がなければ、何をしても良いわけではないのは、常識のある人間であれば理解できることではないでしょうか。当の本人はおとがめなし、賠償請求もなしという結末が妥当であるかは疑問です。
本件を事件性はないで済ますことが果たして妥当なのか、警察と航空を監督する国土交通省との連携は今後うまくいくのか、といった課題が取材を通じて感じたことでした。
また、保安検査という安全に関わる部分の報道について、対応策が十分に練られる前に手口が広く報じられた点についても気になることがありました。道警は取材に応じるだけではなく、もう少し航空の安全確保の観点で配慮があってもよかったのではないか、対策前に手口が報道されることで模倣される恐れはなかったのか、気がかりな点でした。
本件に限らず、航空会社は国交省から情報を出すなと言われる反面、警察からは保安上問題がある内容も含めて情報が漏れ出てくる事例が多いと感じます。警察から情報が出ること自体は良いのですが、保安に関するものの取り扱いに、国交省と温度差があるのでは、ということです。一方、こうした議論になると、警察が一律に口をつぐんでしまう恐れがある点も留意しなければなりません。
第2位は、7月29日に
これより先は会員の方のみご覧いただけます。
無料会員は、有料記事を月あたり3記事まで無料でご覧いただけます。
有料会員は、すべての有料記事をご覧いただけます。
会員の方はログインしてご覧ください。
ご登録のない方は、無料会員登録すると続きをお読みいただけます。
無料会員として登録後、有料会員登録も希望する方は、会員用ページよりログイン後、有料会員登録をお願い致します。
* 会員には、無料個人会員および有料個人会員、有料法人会員の3種類ございます。
これらの会員になるには、最初に無料会員としての登録が必要です。
購読料はこちらをご覧ください。
* 有料会員と無料会員、非会員の違いは下記の通りです。
・有料会員:会員限定記事を含む全記事を閲覧可能
・無料会員:会員限定記事は月3本まで閲覧可能
・非会員:会員限定記事以外を閲覧可能
* 法人会員登録は、こちらからお問い合わせください。
* 法人の会員登録は有料のみです。