水陸両用機で瀬戸内遊覧「せとうちSEAPLANES」就航

　常石造船を中核とするツネイシホールディングス（広島県福山市）傘下の「せとうちSEAPLANES」（広島県尾道市）は8月10日、オノミチフローティングポートを拠点とした、水陸両用機による遊覧飛行を開始した。

せとうちSEAPLANESのKODIAK100（同社サイトから）

　せとうちSEAPLANESは、今年1月15日付で国土交通省大阪航空局から、航空運送事業の許可を取得。機材は米アイダホ州に本社がある小型航空機メーカー、クエスト・エアクラフト・カンパニーの単発機「KODIAK100（コディアック100）」（乗員席含め10席）で、離着水できる「フロート」を付けて運航する。初号機（登録番号JA01TG）をはじめ、すでに4機購入済み。クエスト社は2015年2月、ツネイシHD傘下のせとうちホールディングスが、100％子会社化している。

　遊覧飛行は「せとうちディスカバリーフライト」と名付けられ、所要時間は約50分。尾道市浦崎町のベラビスタマリーナ内にあるオノミチフローティングポートを出発し、尾道水道、因島、生口島、多々羅大橋、能島、岩城島・生口島の間、因島・地蔵鼻をめぐり、尾道水道を経てオノミチフローティングポートへ戻る。同社によると、水上を離着陸する国内路線の運航は半世紀ぶりだという。

せとうちディスカバリーフライトのルート（同社サイトから）

　9月30日までは特別運賃を設定。平日は12歳以上の大人2万4000円（2歳から11歳までの小児1万6800円）、土日祝日は大人2万9000円（小児2万300円）で、いずれも税込。

　10月1日からは、平日は大人3万2000円（小児2万2400円）、土日祝日は大人3万7000円（小児2万5900円）、ゴールデンウィークや年末年始、お盆、3連休など「特日」は大人4万2000円（小児2万9400円）となる。ウェブサイトから申し込むと、5％割り引く。

　8月と9月の運航スケジュールは、1日4便設定。1便が午前10時25分発で午前11時15分着、2便目の3便が11時45分発で午後0時35分着、3便目の5便が午後2時45分発で午後3時35分着、4便目の7便が午後4時5分発で午後4時55分着。

運航スケジュール
8月・9月
1便 10:25→11:15
3便 11:45→12:35
5便 14:45→15:35
7便 16:05→16:55

10月
1便 10:00→10:50
3便 11:20→12:10
5便 14:20→15:10
7便 15:40→16:30

運賃
9月30日まで
平日 大人24,000円（小児16,800円）
土日祝 大人29,000円（小児20,300円）

10月1日から
平日 大人32,000円（小児22,400円）
土日祝 大人37,000円（小児25,900円）
特日 大人42,000円（小児29,400円）

せとうちSEAPLANESのKODIAK100（同社サイトから）

せとうちSEAPLANESのKODIAK100（同社サイトから）

せとうちSEAPLANESのKODIAK100（同社サイトから）

せとうちSEAPLANESのKODIAK100の機内（同社サイトから）

せとうちSEAPLANESのKODIAK100の機内（同社サイトから）

オノミチフローティングポートに設けたせとうちSEAPLANESのチェックインカウンター（同社サイトから）

関連リンク
せとうちSEAPLANES