ブリティッシュ・エアウェイズ(BAW/BA)は、ボーイング747-400型機の改修が終了したと現地時間8月3日に発表した。改修最終号機となった機体は、8月4日のロンドン(ヒースロー)発ニューヨーク(ジョン・F・ケネディ)行きBA117便で運航を開始した。
改修対象は18機。改修後の座席数は4クラス275席で、ファースト14席、ビジネス86席、プレミアムエコノミー30席、エコノミー145席を設定した。改修前と比較すると、ビジネスを16席増やし、エコノミーを40席減らした。
新たなIFE(機内エンターテインメント)を設置し、IFEはパナソニック アビオニクスの「eX3」を導入した。
改修初号機は2015年9月、ロンドン-ニューヨーク線に導入。改修した747-400はニューヨーク線のほか、シカゴとサンフランシスコ、シアトル、ワシントンDC、ボストン、トロント、ヨハネスブルグ、ドバイ、リヤド、クウェートの各線に投入する。
ブリティッシュ・エアウェイズは現在、747-400を40機保有している。座席数は3種類で、改修した275席タイプのほか、299席(ファースト14席、ビジネス70席、プレミアムエコノミー30席、エコノミー185席)と345席(ファースト14席、ビジネス52席、プレミアムエコノミー36席、エコノミー243席)を導入している。
同社は1986年8月、747-400を16機発注し、1989年6月に初号機を受領。これまでに57機を発注し、受領した。最後の発注は1996年9月の13機で、最後に受領したのは1999年4月。
ジャンボの愛称で親しまれた747は、燃油費の高騰や飛行機の技術的な進歩により、世界的に退役が進んでいる。日本では、全日本空輸(ANA/NH)が2014年3月31日に運航した那覇発羽田行きNH126便を最後に、旅客型が全機退役。現在日本国内で運航されている747は、政府専用機と日本貨物航空(NCA/KZ)の貨物型のみ。
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ブリティッシュ・エアウェイズ
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