エアバスは現地時間9月24日、開発中の中型機A350 XWBのサプライヤーとして、航空機器大手の仏ゾディアック・エアロスペース社の子会社ゾディアック・シート・フランス社(旧シクマ・エアロ・シート社)を新たに認定した。
ゾディアックは2種類のビジネスクラス向けシートを供給。1列4席でヘリンボーン(杉綾模様)配置の長距離路線や居住性の高いビジネスクラス向けの「シラス(Cirrus)」と、1列7席で短距離路線や高密度のビジネスクラス向けの「アーカス(Arcus)」を用意する。
シラスのヘリンボーン配置では、約42インチ(約1メートル)のシートピッチを実現し、直接通路へアクセスしやすくした。
シラスとアーカスは年末のA350のカタログに追加される予定。A350のシートサプライヤーとしては、航空機内装品大手ジャムコの米国子会社ジャムコ・アメリカと、エアバスの親会社EADSの子会社ソゲルマ(Sogerma)が選ばれており、サプライヤーを増やすことでインテリアの選択肢を広げる。