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中国国際航空（エアチャイナ、CCA/CA）の日本支社は6月25日、羽田空港にあるエクセルホテル東急で3回目となるファンイベントを開催した。
椿庭さん（左）ら中国国際航空のスタッフと中国式じゃんけんを楽しむイベント参加者＝16年6月25日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
羽田を離陸する中国国際航空のA330＝15年12月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
従来はウェブサイトで参加者を募集していたが、今回は航空券を買った人がサイトから申し込めるように変更。約60人の応募者の中から抽選で選ばれた20人が参加した。
イベントには地上旅客係員や発券カウンター担当者、コールセンター担当者、ウェブサイトやSNSの担当者など、中国国際航空の社員が出席。参加者は羽田発北京行きCA182便のビジネスクラスで実際に提供されている機内食を食べながら、社員と歓談した。
現在CA182便のビジネスクラスで提供する機内食の主菜は、牛肉と鶏肉、魚の3種類。「牛フィレ肉ステーキ シャスールソース」「若鶏股肉の甘酢トマトソース煮」「サワラのけんちん焼き」の中から、参加者が事前に希望したメニューが提供された。
中国国際航空のビジネスクラス機内食のメニューを説明するTFKの椎名部長＝16年6月25日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
羽田・成田発便の機内食を担当するティエフケー（TFK）からは、料理部の椎名康之部長が出席。「かつては中華料理の仕上がりが、日本人が考える味になっていた。今では中国本社からも高く評価いただいている」と、外国の航空会社を担当する難しさを話した。今回のメニューも、鶏肉料理は甘中華風に仕上げたという。
参加者からは社員に対し、これまでに印象に残った仕事などの質問が出された。発券担当者からは、「中国国際航空が加盟するスターアライアンスのネットワークを利用して、数多くの都市へ旅行される方がいた。通常の発券方法では対応出来なかったので、同僚と手書きの航空券を用意した」と、エピソードが披露された。
また、機内での日本語対応を充実させて欲しいという要望も寄せられた。同社は、このほど採用した日本人客室乗務員の訓練が終了したばかりだとして、近く日中路線への乗務が始まる見通しだと説明した。
イベントの最後にはゲーム大会が開かれ、日本語ウェブサイトなどを手掛ける電子商務部電子商務営業課長の椿庭（チンテイ）香織さんが中国式じゃんけんを紹介。勝ち残った参加者には、ボーイング777-300ERに40人の笑顔を描いた特別塗装機の模型がプレゼントされた。
椿庭さんは、「私たちの部署では、発券カウンター以外はフェイス・トゥ・フェイスでお客様に会える機会がない。直接生の声を聞き、日ごろの仕事に生かせるものはないか、課題にするものはないかと考えてイベントを開いた。エアチャイナをもっと知って欲しい」とイベントを開催した理由を話した。
中国国際航空は中国のナショナルフラッグキャリアで、1949年に中国民航として設立。1988年の分社化により、現在の社名となった。中国国旗を機体に掲出出来る唯一の航空会社で、日本には1974年9月に羽田へ伊丹経由便が就航した。
現在日本の就航地は、東京（羽田・成田）、大阪（関西）、札幌（新千歳）、仙台、広島、名古屋（中部）、福岡、沖縄（那覇）の8都市9空港。訪日需要が旺盛な現在、中国人と日本人の割合は、札幌や沖縄路線では9割が中国人だという。一方、今年1月に開設した杭州－茨城線は、日本人客が伸び悩んだことなどから5月で撤退している。
日本路線のうち、羽田と成田へはエアバスA330-200型機とA330-300型機が就航。欧米への国際線長距離路線には、アジアの航空会社では初めて引き渡されたボーイング747-8型機の旅客型インターコンチネンタルを投入している。また、今年5月にはボーイング787-9型機を中国では初めて受領した。
羽田発北京行きCA182便のビジネスクラスで提供している機内食の前菜盛り合わせ＝16年6月25日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
羽田発北京行きCA182便のビジネスクラスで提供している機内食の主菜「牛フィレ肉ステーキ シャスールソース」＝16年6月25日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
羽田発北京行きCA182便のビジネスクラスで提供している機内食のデザート「抹茶風味のパリブレスト オレンジソース」＝16年6月25日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
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