エアライン — 2016年6月20日 07:30 JST

アメリカン航空、マイル資格変更 17年から新上級種別

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 アメリカン航空(AAL/AA)は、マイレージサービス「AAdvantage」の刷新を進める。8月にマイルの積算方式を改定し、2017年からは上級会員資格の取得条件に利用運賃額を加え、新しい会員種別を追加する。

マイル制度を改定するアメリカン航空=16年2月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 8月1日からは、マイルの積算方法を利用運賃に基づくものに変更。運賃と燃油サーチャージが対象で、税金や空港施設使用料などの諸費用は除外する。

 運賃1ドルごとに貯まるマイルは、一般会員「AAdvantage」が5マイル、上級会員「AAdvantage Gold」が7マイル、「AAdvantage Platinum」が8マイル、最上位の「AAdvantage Executive Platinum」が11マイルとなる。

 2017年1月1日からは、上級会員「AAdvantage Platinum Pro」を追加。現行のPlatinum会員とExecutive Platinum会員の間に設ける。特典として、北米域内と米国-中南米間路線で無料アップグレードを実施し、運賃1ドルごとに9マイル加算する。受託手荷物は2個まで無料とし、アメリカン航空が加盟する航空連合「ワンワールド」のサファイア会員資格を提供する。

 同時に上級会員の資格取得条件として、利用運賃を示す「EQD(Elite Qualifying Dollars)」を追加。対象マイル数「EQM(Elite Qualifying Miles)」と飛行区間「EQS(Elite Qualifying Segments)」のいずれかの基準を満たすほかに、規定のEQDに達する必要がある。

 Gold会員の資格条件は、2万5000EQMか30EQSのいずれかを達成し、EQDが3000ドルに達している必要がある。Platinum会員は5万EQMか60EQSに加えてEQDが6000ドル、Platinum Pro会員は7万5000EQMか90EQSに加えてEQDが9000ドル、Executive Platinum会員は10万EQMか120EQSに加えてEQDが1万2000ドルに、それぞれ到達することが条件となる。

 2017年内には、座席をアップグレードする優先順位の設定方法を変更。直前12カ月間の合計EQDを計算した上で、会員種別順に並べて順位を決める。

 Executive Platinum会員には新特典を導入。特典航空券を利用する際、500マイル分の無料アップグレード特典を使うと、エコノミークラス「メインキャビン」から一つ上のクラスに変更出来るようになる。

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