エアバス, 機体 — 2016年6月20日 06:00 JST

エアバス、未来の空担うアイデア募集 第5回大学生コンテスト

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 エアバスは世界各国の大学生を対象に、未来の航空輸送を描く斬新なアイデアを募集するコンテスト「Fly Your Ideas 2017」を開催する。最優秀チームには賞金3万ユーロ(約354万円)、2位には1万5000ユーロが贈られる。

第5回Fly Your Ideasを開催するエアバス=15年6月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 同コンテストは今回で第5回目。2年ごとに開催され、航空産業が抱える現実的な課題に対し、大学生がエアバスと共に革新技術を探る。チームワークやプロジェクトマネジメント、コミュニケーションスキルといった、未来のキャリアにつながる能力を学んでもらうことも目的としている。

 今回は新たに、現在や未来の革新技術で、実際に航空業界が直面する課題に対するソリューションを提示することが求められる。主な課題分野として、「ビジネスモデル」「フライト・オペレーション」「乗客の快適性」「デザイン・エンジニアリング」「製造」を設定した。

 ビジネスモデルでは、輸送以外に航空機で出来ること、フライト・オペレーションは運航効率向上へのビッグデータの活用、乗客の快適性は乗降を容易にし、荷物の搭載容量を増やす新手順や客室レイアウト、デザイン・エンジニアリングは航空機の設計と製造をサポートする人工知能、製造は廃棄物削減と持続可能な資源確保の最適化方法となっている。

 出場する学生は、3人から5人によるチームで応募する。メンバーは国籍や経歴、専攻の異なる学生を集めることが推奨され、所属大学から指導者が1人必要になる。

 提出されたアイデアはエアバスの専門家らが評価し、3段階の審査を経て最優秀チームが決まる。第2ラウンド(2次予選)には50チームが選ばれ、2017年5月開催予定の最終ラウンドには5チームが進む。テストやプロトタイプ、視覚的なソリューションが最終ラウンドでは求められ、選考委員の前でプレゼンテーションする。

 前回は2015年5月に開かれ、日本からは東京大学と早稲田大学が第2ラウンドに進み、東大は最終ラウンドに進出。最優秀賞にはオランダのデルフト工科大学が、2位にはブラジルのサン・パウロ大学が選ばれた。

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