三菱重工業(7011)は、民間航空機部品の表面処理や塗装を手掛ける合弁会社「松阪APM」を、三重県松阪市に真和工業(愛知県豊田市)と設立した。三菱航空機が開発中のリージョナルジェット機「MRJ」の量産や、ボーイングの民間機増産に対応するため、2017年度の生産開始を予定している。
真和工業はトヨタ自動車(7203)の協力会社で、自動車の内外装部品を生産する小島プレス工業(愛知県豊田市)の100%子会社。金属・樹脂部品の開発や設計、製造、物流管理を手掛けている。
松阪APMの資本金は1億円で、真和工業が51%、三菱重工が49%出資し、6月7日に設立。航空機部品生産協同組合(松阪クラスター)に加入予定で、本社と工場を松阪クラスター内に構える。社長には真和工業の小島隆史氏が就任した。
松阪クラスターにはメーカー各社が集結し、加工から表面処理まで一貫生産に対応する、国内初となる中小物航空機部品の製造拠点化計画。松阪APMは参画企業とともに、従来よりも短いフロータイムで、効率的な部品生産の仕組み作りを目指す。
MRJの量産については、今秋から初号機の最終組立を開始予定。ローンチカスタマーであるANAホールディングス(9202)へは、2018年中ごろに引き渡す計画となっている。
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