MRJ, 企業, 機体 — 2016年6月13日 06:25 JST

三菱重工、MRJ部品の表面処理・塗装会社 トヨタ協力会社と

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 三菱重工業(7011)は、民間航空機部品の表面処理や塗装を手掛ける合弁会社「松阪APM」を、三重県松阪市に真和工業(愛知県豊田市)と設立した。三菱航空機が開発中のリージョナルジェット機「MRJ」の量産や、ボーイングの民間機増産に対応するため、2017年度の生産開始を予定している。

松坂APMが部品加工を手掛けるMRJ=15年11月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 真和工業はトヨタ自動車(7203)の協力会社で、自動車の内外装部品を生産する小島プレス工業(愛知県豊田市)の100%子会社。金属・樹脂部品の開発や設計、製造、物流管理を手掛けている。

 松阪APMの資本金は1億円で、真和工業が51%、三菱重工が49%出資し、6月7日に設立。航空機部品生産協同組合(松阪クラスター)に加入予定で、本社と工場を松阪クラスター内に構える。社長には真和工業の小島隆史氏が就任した。

 松阪クラスターにはメーカー各社が集結し、加工から表面処理まで一貫生産に対応する、国内初となる中小物航空機部品の製造拠点化計画。松阪APMは参画企業とともに、従来よりも短いフロータイムで、効率的な部品生産の仕組み作りを目指す。

 MRJの量産については、今秋から初号機の最終組立を開始予定。ローンチカスタマーであるANAホールディングス(9202)へは、2018年中ごろに引き渡す計画となっている。

関連リンク
三菱重工業
真和工業
三菱航空機

MRJ関連
MRJ、2号機の初飛行成功(16年5月31日)
MRJ、今秋から量産へ 3月の飛行試験、単独でも実施(16年3月29日)
完成間近の機体見学も 写真特集・MRJ最終組立工場(16年3月12日)
岸副社長「経験不足」特集・MRJはなぜ納入遅れになるのか(15年12月25日)
離着陸で歓声あがるMRJ初飛行 写真特集・半世紀ぶりの国産旅客機(15年11月17日)

E190-E2
「サポート体制も強み」特集・エンブラエル幹部が語るMRJ最大のライバルE190-E2(16年5月29日)
エンブラエル、E190-E2初飛行成功 MRJ最大のライバル、前倒しで(16年5月24日)

  • 共有する:
  • Facebook
  • Twitter
  • Print This Post