70席から90席クラスのリージョナルジェット機「MRJ」の開発を進めている三菱航空機は9月25日、これまで国土交通省が行っていた設計に関する検査の一部を自社で行える認定を取得し、同日から施行したと発表した。
同社は国交省から航空法第20条に基づく事業場認定制度の「航空機の設計及び設計後の検査の能力」のうち、「設計書類の作成及び適用基準への適合性判定」に関する範囲の追加認定を13日に受けた。
「航空機の設計及び設計後の検査の能力」は、「設計書類の作成及び適用基準への適合性判定」と「試験に関する適合検査及び試験立合」の2つに大別され、同社は後者を取得済み。今回の追加認定により、型式証明の審査に必要となる解析などの設計書類の審査と、試験による実証審査の両審査範囲の認定を取得したことになる。
事業場認定制度は、事業場の業務を行う能力が一定基準に適合しているかを国が審査、認定する制度。認定を受けた事業場は、耐空性基準への適合性の検査や確認を国に代わって自社で実施できる。
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