ルフトハンザ ドイツ航空(DLH/LH)は、エアバスA340型機を2017年から順次退役させる。今年末から引き渡しが始まるA350-900への入れ替えを進める。
A350「本国に早期導入プッシュ」
同社のドナルド・ブンケンブルク日本支社長が5月20日、明らかにした。
A350は2016年末に受領を予定。受領後はミュンヘンからのデリーとボストンの各便に投入する。訓練明けの運航乗務員が徐々に慣れることを目的とし、中距離路線から導入する。
A350はA340と置き換えて導入。現在は週7往復のミュンヘン-羽田線と、週3往復ずつのフランクフルト-成田、中部(セントレア)線を、A340で運航している。ブンケンブルク支社長はA350について、日本路線にも導入すると述べた。受領から2年以内に投入する見通しで、「早期導入に向け、ドイツ本国にプッシュしている」と続けた。
同社はA350-900を25機発注済み。座席数は3クラス293席で、ビジネス48席、プレミアムエコノミー21席、エコノミー224席を設定する。
A340、17年から退役開始
また、A340について「A350の受領後から退役を開始する。古い機体から退役させる」と述べ、2017年から段階的に退役させるとした。
同社は現在、A340-300を18機、A340-600を24機保有。ミュンヘン-羽田線はA340-600で、成田便と中部便はA340-300で運航している。
777X、日本への投入検討
同社はボーイング777型機の後継機、777Xを20機を発注済み。ブンケンブルク支社長は「777Xは747-400と置き換える」と述べ、時期は未定ながらも、日本への投入を検討しているという。747-400は現在、週7往復のフランクフルト-関西線に投入している。
週7往復のフランクフルト-羽田線は、747-8で引き続き運航する。
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ルフトハンザ ドイツ航空
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