ANAホールディングス(9202)傘下の全日本空輸(ANA/NH)の2015年度通期利用実績によると、国際線は旅客数が前年度比13.5%増の816万7951人、座席供給量を示すASK(有効座席キロ)は10.9%増の547億1053万8000座席キロ、有償旅客の輸送距離を示すRPK(有償旅客キロ)は14.3%増の406億3517万3000人キロ、ロードファクター(座席利用率、L/F)は2.3ポイント上昇し74.3%だった。
日本航空(JAL/JL、9201)と同期で比較すると、国際線の旅客数は8万7275人(1.1%)、ASKは13.2%、RPKは6.7%で、それぞれANAがJALを上回った。ANAが1986年3月3日に初の国際線定期便である成田-グアム線を開設以来、初めて年度の旅客数がJALを上回った。
羽田空港国際線発着枠の傾斜配分を受け、2014年3月末の夏ダイヤから国際線を大幅増便したことで、提供座席数が大幅に増加。旅客数も堅調に増えた。
一方、国内線は旅客数が2.4%減の3842万9874人、ASKは2.1%減の541億4117万6000座席キロ、RPKは1.3%減の347億1669万1000人キロ、搭乗率は0.5ポイント上昇し64.1%となった。
—ANAとJALの数値—
国際線
・旅客数:816万7951人(13.5%増)> 808万676人(3.7%増)
・ASK:547億1053万8000座席キロ(10.9%増)> 483億2726万7000座席キロ(1.3%増)
・RPK:406億3517万3000人キロ(14.3%増)> 380億6912万7000人キロ(5.4%増)
・L/F:74.3%(2.3ポイント上昇)< 78.8%(3.1ポイント上昇)
*旅客数とASK、RPKはANAがJALを上回った。
国内線
・旅客数:3842万9874人(2.4%減)> 3211万4322人(1.8%増)
・ASK:541億4117万6000座席キロ(2.1%減)> 358億6912万6000座席キロ(1.1%減)
・RPK:347億1669万1000人キロ(1.3%減)> 243億4197万2000人キロ(1.5%増)
・搭乗率:64.1%(0.5ポイント上昇)< 67.9%(1.8ポイント上昇)
*旅客数とASK、RPKはANAがJALを上回った。
*JALの15年度実績はこちら。
—記事の概要—
・15年度
・3月単月
15年度
国際線の方面別では、L/Fが最も高かったのは
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