三菱重工業(7011)は4月25日、2016年3月期通期の連結業績見通しについて、純利益が2015年3月期比40.2%減の660億円になると発表した。前回2月4日発表の予想から240億円(26.7%)下方修正した。大型クルーズ客船の建造が遅れたことなどにより、1-3月期(第4四半期)に特別損失508億5000万円を計上したことなどが要因。
売上高は前回予想を1.3%(540億円)下回る4兆460億円、営業利益は3.2%(95億円)上回る3095億円、経常利益は1.7%(45億円)上回る2745億円とした。
売上高の下方修正は、エネルギー・環境ドメインの売上減によるもの。利益については、エネルギー・環境ドメインの採算性を改善したことなどで、営業利益と経常利益が前回予想を上回る見込みとなった。
また、軽自動車の燃費データに不正が発覚した、持分法適用会社の三菱自動車(7211)の業績による影響は織り込んでいない。
年間配当は1株12円に据え置いた。
関連リンク
三菱重工業
・三菱重工、15年4-12月期純利益25.0%減 通期予想は下方修正(16年2月8日)
・三菱重工、15年4-9月期純利益14.0%増 円安で民間機増収(15年11月2日)
・三菱重工、15年4-6月期純利益57.7%増 民間機はコスト改善奏功(15年8月3日)