エアバスは、タイ国際航空(THA/TG)向け初号機となるA350-900型機の塗装を完了し、仏トゥールーズで公開した。引き渡しは2016年中ごろを予定している。
現地時間4月19日に発表した。今後、エンジンを搭載し内装を整備。走行試験や飛行試験を実施する。
A350 XWBは3機種で構成。座席数はメーカー標準仕様で短胴型のA350-800が280席、A350-900が325席、A350-1000が366席で、エンジンは英ロールス・ロイス社製トレントXWBを搭載し、燃費を25%改善する。3月末現在、41顧客から計777機を受注している。内訳は-800が16機、-900が580機、-1000が181機。
現在はA350-900を、カタール航空(QTR/QR)など5社が計19機を受領している。アジアではベトナム航空(HVN/VN)が4機、シンガポール航空(SIA/SQ)が1機を運航している。
タイ国際航空はA350-900を12機導入予定で、うち4機は自社購入機。のこりの8機はリースで導入する。欧州やアジアなどの長距離路線に投入する見込み。日本では、日本航空(JAL/JL、9201)がボーイング777型機の後継機として、A350-900とA350-1000を合わせて最大56機導入する。
タイ国際航空のA350 XWB関連
・タイ国際航空のA350 XWB、最終組立は10月(15年6月30日)
各社へのA350 XWB初号機引き渡し
・シンガポール航空、A350初号機受領 アジア2社目(16年3月4日)
・TAM、A350初号機を受領 米大陸初、16年1月就航(15年12月21日)
・フィンエアー、A350初号機を受領 欧州初、9日就航(15年10月7日)
・ベトナム航空、A350 XWB受領 カタール航空に続き2社目(15年7月1日)
・エアバス、カタール航空にA350 XWB初号機納入 1月からフランクフルト線(14年12月23日)
A350 XWB関連
・エアバス、ベルーガXLの製造開始 A350増産に対応(15年12月22日)
・エアバス、A350-1000用エンジンの飛行試験開始 JALも導入(15年11月6日)
・エアバス、A350-1000の組立開始 初飛行は16年後半(15年9月25日)
・エアバス、ベルーガXLの仕様策定 19年就航へ(15年9月17日)
・エアバス、A350-1000主翼の組立開始 英工場で(15年8月24日)
・ジャムコ、エアバスにA350 XWB用新型ギャレー供給 18年から(15年6月18日)
・「静かで快適」は本当? エアバスA350に乗ってみた(14年11月21日)
・軽やかに舞うエアバスA350 写真特集・ファンボロー2014展示飛行(2)(14年7月23日)
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成田初飛来(ベトナム航空初号機、日本初の商業フライト)
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・ベトナム航空のA350、成田初飛来 商業飛行では日本初(15年9月20日)
羽田初飛来(飛行試験5号機)
・エアバスA350が離日 ハノイへ 写真特集・日本を旅立つ最新鋭機(14年11月21日)
・最新鋭機はエコノミーもゆったり 写真特集・エアバスA350 XWB機内編(14年11月25日)
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