中国・北京の日本大使館は9月17日、あす18日のパスポート(旅券)やビザ(査証)の窓口業務を休止すると発表した。18日は満州事変の発端となった柳条湖事件から81年にあたり、大使館前では大規模な抗議デモが予定されているという。19日は平常どおり業務を行う予定。
政府が沖縄県の尖閣諸島を11日に国有化して以来、大使館や中国各地の総領事館前で反日デモや暴動、ゴミの投げ込み、日系企業への放火や略奪、日本人への暴行やタクシーの乗車拒否などが頻発している。
現地の日本人によると、これまで暴徒化したデモ参加者は日本車を破壊していたが、現在はドイツ車やフランス車などにも被害が及んでおり、反日暴動の域を脱している地域もあるという。
日本の外務省では、18日は緊急時を除いて日本大使館や総領事館などには近づかず、緊急時は各公館に連絡の上、対応を相談するよう呼びかけている。また、同省の海外安全ホームページの渡航情報「最近の日中関係の動きにかかる注意喚起」も更新した。
関連リンク
中国全土:最近の日中関係の動きにかかる注意喚起(その3)
中国(外務省 海外安全ホームページ)
「危険情報」とは?(外務省)