国土交通省航空局(JCAB)は4月14日、5月に三重県で開催される伊勢志摩サミットで、会場上空に飛行制限区域を設定すると発表した。会場を中心とする半径25海里(46.3キロ)が飛行禁止となる。
5月25日午前0時から29日午前0時まで、三重県志摩市賢島の志摩観光ホテル上空付近を飛行禁止とする。高度は限定しない。東が愛知・渥美半島の沖合、西が大紀町、北は松阪市北部付近、南は熊野灘付近までの範囲を飛行禁止とする。原則すべての航空機が対象だが、要人輸送や警備・監視を任務とする航空機、管制機関から認められた航空機は除外する。
伊勢志摩サミットは5月26日と27日、三重・志摩市賢島の志摩観光ホテルで開催される。日本と米国、英国、フランス、ドイツ、イタリア、カナダの各国首脳が参加し、世界経済や貿易、政治、外交問題のほか、気候変動やエネルギー、開発、インフラ投資、保険、女性の活躍推進などについて議論する。
サミットは1975年、日本と米国、英国、フランス、西ドイツ、イタリアの6カ国の首脳が参加し、フランスで初開催された。1976年からはカナダ、1977年からはEC(欧州共同体、当時)が参加。1997年からはロシアも参加したが、ウクライナ情勢により2014年以降は参加停止となっている。
日本が初めて議長国を務めたのは、東京で開催した1979年。故大平正芳氏が首相だった。伊勢志摩サミットで6回目の開催となる。
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