ロールス・ロイスは、イタリア海軍が新造する多目的ヘリコプター強襲揚陸艦向けに船舶用ガスタービン「MT30」が採用されたとこのほど発表した。
同艦は艦隊刷新プログラム「レッジェ・ナバーレ」の下、イタリアの総合造船グループであるフィカンティエリが建造。排水量2万トンの新型多目的揚陸艦で、MT30を2基搭載する。
MT30は、ロールス・ロイスの航空機用エンジン技術をベースにしたガスタービン。これまでに4500万時間以上の稼動実績を積んでおり、船舶用ガスタービンでは出力と出力密度が世界でもっとも高い。
これまでに英海軍の新型クイーン・エリザベス級航空母艦や26型フリゲート、韓国海軍の新FFXII級フリゲートなどの艦船で選定された実績を持つ。フィカンティエリの米子会社フィカンティエリ・マリン・グループが建造した、米海軍のズムウォルト級(DDG-1000)新型駆逐艦や、フリーダム級沿海域戦闘艦にも採用されている。
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Rolls-Royce
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