エアライン, 企業 — 2016年3月17日 14:50 JST

ユナイテッド航空、バイオ燃料で定期便 60%以上CO2削減

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 ユナイテッド航空(UAL/UA)は、持続可能な航空バイオ燃料での定期便運航を現地時間3月11日に開始した。初便はロサンゼルス発サンフランシスコ行きUA708便で、今後2週間運航する。航空バイオ燃料での商業飛行は米国内では初めて。

バイオ燃料を給油されるUA708便(ユナイテッド航空提供)

 使用したバイオ燃料は、非食用の天然オイルと農業廃棄物をジェット燃料に変換したもの。燃料を精製した米アルトエア・パラマウント(カリフォルニア州パラマウント)によると、通常の燃料と比較し、CO2(二酸化炭素)排出量を60%以上削減できるという。

 ユナイテッド航空はアルトエアと、航空バイオ燃料の購入について契約を締結。3年間で最大1500万ガロンを導入する。今後、ロサンゼルス-サンフランシスコ線のほか、ロサンゼルス発路線でも使用する。

 ユナイテッド航空は2009年、米航空会社としては初めてバイオ燃料を使用したデモ飛行を実施。2011年には先進型バイオ燃料を使用した商業飛行を成功させている。

 日本ではユーグレナ(2931)が、ミドリムシを用いた国産バイオジェット・ディーゼル燃料の開発を進め、2020年までの実用化を目指している。バイオ燃料は全日本空輸(ANA/NH)が導入し、1時間程度の路線に投入する見込み。

関連リンク
ユナイテッド航空
AltAir Fuels

各社のバイオ燃料への取り組み
ユーグレナとANA、20年までに国産バイオ燃料 ミドリムシで飛行機飛ばす(15年12月2日)
ゴミや廃油から航空燃料、2020年までに供給へ 東大など(15年7月13日)
南ア農家、バイオ燃料用タバコ収穫へ 15年に試験飛行も(14年12月10日)
ボーイング、下水油からバイオ燃料 中国COMACと共同研究(14年10月22日)

ユナイテッド航空関連
ユナイテッド航空の747、18年末退役へ 特定の後継機材なし(16年3月11日)
ユナイテッド航空、737-700を25機追加発注 747は18年末退役へ(16年3月10日)
米航空各社、キューバ就航申請 年内開設へ(16年3月9日)
羽田の昼間帯合意、米系3社の見方二分 デルタ航空「非常に残念」(16年2月19日)
ユナイテッド航空、787最長路線 6月にサンフランシスコ-シンガポール就航(16年1月31日)

  • 共有する:
  • Facebook
  • Twitter
  • Print This Post