全日本空輸(ANA/NH)は3月15日、ボンバルディアQ400型機(DHC-8-Q400、登録番号JA856A)でWi-Fi機器を使ったIFE(機内エンターテインメントシステム)「ANA Wi-Fiサービス」を開始すると発表した。1月にボーイング777-300型機で導入した国内専用のサービスに続くもので、3月22日から開始する。インターネットには接続できない。
ANAホールディングス(9202)傘下のANAウイングス(AKX/EH)が運航するQ400で提供する。当初1機のみに導入し、4月末までに2機のQ400(登録番号JA857A、JA858A)にも追加導入する。
Q400ではリアルタイムでテレビ番組を視聴できる「ANA SKY LIVE TVサービス」やインターネット接続には対応せず、ビデオやオーディオ、電子書籍、ライブテキストニュースなどを無料で提供する。
乗客が手持ちのスマートフォンやタブレット、ノートパソコンなど無線LAN対応端末で利用できる。「Safari」や「Chrome」などウェブブラウザーでは、著作権保護技術「DRM」を用いた一部コンテンツを視聴できないことから、iPhoneやiPad、アンドロイド端末ではANAの公式モバイルアプリの利用を推奨している。また、大容量コンテンツをダウンロードすると、インターネット回線の速度が遅くなる場合がある。
システムは、米パナソニックアビオニクス製の機内ワイヤレスエンターテインメントサービス「eXWireless」を採用した。
ANAは2014年3月1日から国際線で、国内線では2016年1月25日から、機内インターネット接続サービスをそれぞれ導入している。国内の航空会社では、日本航空(JAL/JL、9201)が2012年7月15日から国際線で、2014年7月23日から国内線で「JAL SKY Wi-Fi」サービスの提供を開始した。
ANAウイングスは、伊丹や中部(セントレア)などから、おもに地方路線を運航している。
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