日本航空(JAL/JL、9201)では、青森県産の藍(あい)の葉を活用した焼き菓子「あおもり藍フィナンシェ」を、グループのジェイエア(JAR/XM)が運航する伊丹発青森行きの機内で、3月から5月まで提供している。
地方とJALが共同で、観光振興や農水産物を取り上げる「新ジャパンプロジェクト」の一環。機内で配るフィナンシェは、県内のあおもり藍産業協同組合が独自開発した染料生成・染色技術「あおもり藍」が持つ、健康食品としての効能を生かした。同組合によると、藍にはポリフェノールが含まれており、抗酸化力やコレステロール低減効果が期待できるという。
あおもり藍のフィナンシェは、県産の小麦粉や米粉を使用し、藍を練りこんで焼き上げた。パッケージに添えられた折り紙による鶴の飾りは、障がい者の手作業によるもので、障がい者の社会参加を促進している。
JALは国際線機内販売で培ったノウハウを生かし、あおもり藍ブランドの海外展開や青森県の観光需要の掘り起こしを支援していく。佐藤信博副社長は、今後の取り組みについて「効果が最大化出来るところからやっていきたい」と語った。
14日は東京・飯田橋にある同県のアンテナショップ「あおもり北彩館」で、佐藤副社長と青森県出身の客室乗務員、葛西恵理さんと伊藤希が、フィナンシェを街行く人に配った。
葛西さんと伊藤さんは、おととしJALが有楽町で開いた青森県産品のピーアールイベントにも参加。葛西さんは「街中の居酒屋でも、地元の食材を使ったおいしい食べ物がいっぱいあります」と、県産品の味の良さをアピールした。
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