ベルヘリコプター・テキストロンはこのほど、愛知県から消防・災害救助用ヘリコプターとして、中型双発ヘリ「ベル412EPI」を1機受注した。
412EPIは、2013年3月に導入されたモデルで、愛知県が20年間運用してきた412EPの派生型。完全統合型グラスコックピット「Bell BasiX Pro」を採用しており、により、重要な飛行情報を一目で把握できる。システムは計器飛行方式(IFR)、カテゴリーAおよびJAROPS3に準拠した運航に最適化されているという。
コックピットには、高解像度デジタル地図や航海用電子地図、アプローチ プレート、ADS-Bトランスポンダー、オプションとしてHTAWSおよびXM衛生リンクの搭載が可能。最新型の412EPIは、プラット&ホイットニー製のエンジンPT6T-9を採用し、標準型の412と比べて軸馬力を15%向上させている。
日本国内では、412EPIは国土交通省航空局(JCAB)から2015年に型式証明を取得。同年5月に青森県から日本で最初の受注を獲得している。
また、退役が近い陸上自衛隊の多用途ヘリコプター「UH-1J」の後継機となる「UH-X」は、Bell 412EPIをベースに開発される。
関連リンク
愛知県防災航空隊
Bell Helicopter
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