Aviation Wireをご覧の皆さま、こんにちは!客室乗務員(CA)経験者専用の情報共有サイト「CREW WORLD」です。
前回は「国内線CAの一日(後編)」と題し、お客様のお出迎え(ボーディング)からフライト後に実施する反省会(デブリーフィング)についてご紹介しました (関連記事)。
お客様をお出迎えする笑顔の裏で、人知れず努力を積み重ねて乗務するCA。その中でも特に緊張するのが、定期的に実施されるフライト審査です。
定期フライト審査とは、日々のフライト品質向上を目的とし、各航空会社が定めた審査基準に沿い、CAの業務能力をチェックするもの。ある日系航空会社ではCA一人に対し、フライトインストラクターが担当につき個別に審査にあたります。皆さんの中には、機内でこれらの審査光景を目にしたことのある方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
航空会社によりフライト審査の実施日や回数は異なりますが、航空会社や勤務年数に関わらず、審査前日は眠れない人もいるほど。外資系航空会社の中には、対象者には伝えずに審査する会社もあります。
フライト審査を実施するのは、機内だけではありません。「CAの一日(前編)」でも触れたように、仕事は飛行機に乗る前からスタートしています。フライト審査も普段と同様、オフィスへ出社した時点から始まります。
—記事の概要—
・いつもより化粧が濃い人も?厳しい身だしなみチェック
・普段の勉強量が試されるエマージェンシー知識確認
・お客様の前で挑む、ぶっつけ本番のフライト審査
今回は、ある航空会社を例にとり、定期審査についてご紹介します。
いつもより化粧が濃い人も?厳しい身だしなみチェック
フライト審査当日、ロッカーで制服に着替えたCAが、もっとも念入りに準備するのが身だしなみです。美しい身だしなみは普段から求められますが、審査の日はいつも以上に気合いが入るもの。そのため、自然と化粧が濃くなる人もいます。
身だしなみが審査基準に達していないと、乗務が許されない航空会社もあるほどです。審査範囲は
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