三菱航空機は1月29日、開発中のリージョナルジェット機「MRJ」の量産初号機について、ローンチカスタマーである全日本空輸(ANA/NH)による領収検査を開始したことを明らかにした。MRJの領収検査は今回が初めて。
領収検査は製造工程の中で検査ポイントを設け、胴体や主翼、尾翼などの構造組立の状態や各部位の結合状態、ぎ装状態などを、受領する顧客が行う立ち会い検査。MRJ初となる領収検査は13日に、主翼骨格組立を対象に三菱重工業(7011)の飛島工場で実施された。
三菱航空機によると、ANAの領収検査員から「とてもきれいな機体で、丁寧に作られている」と評されたという。
機体完成後は、地上検査と飛行検査を経て顧客へ引き渡される。2015年12月24日に三菱航空機が発表した計画では、ANAへの量産初号機引き渡しは2018年中ごろとなる見通し。ANAにとっては、4度目の延期となった。
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