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日本政府観光局（JNTO）とシンガポール政府観光局（STB）は1月28日、日本とシンガポールの国交樹立50周年を記念し、両国間の交流促進を図る事業を展開すると発表した。今後、観光を軸とした多面的な交流を図り、双方向での送客増加を目指す。
それぞれのキャラクターを持ってアピールするJNTOの松山理事長（右）とSTBのリヨン副長官＝16年1月28日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
両者はシンガポール時間1月18日、観光交流促進の協力覚書（MoC）を締結。それに伴う「日本・シンガポール外交関係樹立50周年記念（SJ50）事業」を展開する。両国の食や文化などを訴求し、往来の増加を狙う。
両者は記念のツーリズムロゴを作成。日本の人気キャラクター「ハローキティ」と、STBのマスコットキャラクター「ドリたん」をデザインした。ハローキティは桜柄の着物とかんざしで日本をピーアール。ドリたんはドリアン型のかぶり物とマーライオンをプリントしたスーツを着用してシンガポールをアピールする。
STBのリヨン・ユーキョン副長官は「交流は観光に限ったもの目指してはいない」と説明。「文化の中に観光がある。多面的な交流を求めている」と続け、「（往来数などの）数字も重要だが、交流が深まることにより結果がついてくる」とした。
JNTOの松山良一理事長は、日本とシンガポールには共通点があるとし、「天然資源には恵まれていないが人材には恵まれている」と述べ、「教育により経済発展した」と続けた。今後は観光だけでなく、食べ物や文化で交流するとし、「次世代を担う学生などによる、双方向の往来を目指す」と意欲を語った。
2014年にシンガポールに渡航した日本人は、82万4741人。2015年は11月時点で、対前年比4.1％減の72万1701人が訪れている。シンガポールからは22万7962人が来日し、2015年には35.5％増の30万8800人が訪日した。
シンガポール出国者のうち、訪日客が占める割合は、2015年は対前年比0.4ポイント上昇の3.0％。JNTOの真鍋英樹シンガポール事務所長は、シンガポールの人口が300万人だと前置きした上で、「3.0％は低い数字に感じられるかもしれないが、10人に1人が訪日している」と強調。このうち70％が訪日が複数回の“リピーター”だという。
STBはシンガポール通商産業省所属の政府機関。観光促進と資源開発に従事している。シンガポール航空（SIA/SQ）とチャンギ空港グループを含めた3者はパートナーシップを締結し、観光やビジネスなどを目的としたシンガポール渡航を促進。日本を含む15以上の市場で広報活動を展開している。
シンガポールは1965年8月9日、マレーシア連邦から独立。翌66年4月26日、日本と国交を樹立した。
お披露目されたロゴの前で握手を交わすJNTOの松山理事長（右）とSTBのリヨン副長官＝16年1月28日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
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