エアバスは現地時間8月28日、中国の清華大学とバイオ燃料の共同研究を行うと発表した。バイオ燃料の供給原料の選定や商業化に向けた調査などを行い、中国でのバイオ燃料の製造と活用を促進するのがねらい。
最初の取り組みでは、環境を損なわず持続性のある供給原料を精査。次の段階でもっとも可能性のある代替燃料を絞り込む。
2012年後半に最初の分析結果が出される予定で、使用済み食用油や藻など、いくつかの供給原料を選定する。13年初頭までには持続可能性についての最終分析が完了する見込みで、13年以降は商業使用に向けて十分な量の航空燃料を確保するため、代替燃料の製造規模拡大に向けた調査を実施する。
今回締結されたエアバスと清華大学との取り組みは、中国で持続可能な原料のみ使用したバイオ燃料の製造能力を開発する取り組みの1つ。エアバスは12年までに全大陸でバイオ燃料の商業化を実現させるためのバリュー・チェーンを構築する目標を掲げている。