島津製作所(7701)は、非破壊検査用のマイクロフォーカスX線検査装置「エックススライサー SMX-6000」を1月7日に発売した。X線による傾斜透視撮影とCT撮影を、同社では初めて一体化したという。
SMX-6000では、発生点を小さく絞ったX線を検査対象品に透過させ、透視画像を表示するマイクロフォーカスX線検査装置の新製品。別置きユニットや複雑な手順を必要とせず、検査対象の断面画像を得られるCT撮影が行える。
高速演算処理を実行できる独自アルゴリズムの採用により、CT撮影開始から最短3分で断面画像を表示可能。X線透視撮影からCT撮影への切り替えがスムーズに行えるという。校正不要な撮影や操作性など、従来品の特長も引き継いだ。
価格はソフトウェア込みで4650万円(税別)。国内外で年間20台の販売を計画している。島津製作所によると、同種の検査機器はリチウムイオン電池の内部観察や、エンジンコントロールユニット(ECU)など自動車部品の検査、電気・電子部品の出荷前検査などに用いられており、不良品の故障解析にも使用されているという。
島津製作所は、1月13日から東京ビッグサイトで開催されるエレクトロニクス検査関連の展示会「エレクトロテスト ジャパン」に同製品を出展する。
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Xslicer SMX-6000(島津製作所)