成田国際空港会社(NAA)は12月9日、第2ターミナルに増設したスポット(駐機場)と搭乗口を報道関係者に公開した。大型機と小型機に対応できる「マルチスポット」で、17日に供用を開始し、年末年始の繁忙期に備える。第2ターミナルへのマルチスポット設置は、今回が初めて。
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増設したのは第2ターミナル本館南側のスポット。地上3階建て、延床面積は約1万6400平方メートルで、ボーイング737型機やエアバスA320型機など小型機の場合は4機、767や777、A330、A350 XWBなどの中大型機は2機駐機できる。
スポット番号は67番と68番で、小型機を駐機する場合は末尾にそれぞれ「L」と「R」を追加して運用する。増設により、第2ターミナル内のスポット数は現在の28カ所から32カ所に増える。
67番と68番に通じる固定橋には扉を設置。扉を開閉することで旅客動線を変更し、国内線と国際線を使い分けられる「スイングゲート機能」を備えた。出発コンコースには案内サインの誘導のほか、動線に沿うようにデザインした天井で、行き先が直感的に分かるようにした。
搭乗口前には、イスを用意。席数は国際線498席、国内線309席で、背もたれを後方に倒した席も設け、乗客にくつろいでもらえるようにした。
増設する67番と68番スポットは、当初スカイマーク(SKY/BC)がA380を導入することを前提に整備が開始された。このため、大型機の最前方左側ドア(L1ドア)とその次位のドア(L2ドア)用の搭乗橋2本のほか、A380の2階ドア用となる3本目の搭乗橋が設けられるよう、途中まで工事を終えている。今後3本目の搭乗橋を設置するなど、工事の続きを行えば、A380の2階ドアにも対応できる。
現在、成田空港内には旅客や貨物、ビジネスジェットを含め、17カ所のマルチスポットがある。供用開始後、空港内のマルチスポットは19カ所になる。一方、第1ターミナルのスポットは現在38カ所。第1ターミナルにもスポット2カ所を増設し、2015年度内の供用開始を予定している。
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