全日本空輸(ANA/NH)が7月から羽田空港に導入を始めた自動手荷物預け機「ANA Baggage Drop サービス(ABD)」が、12月4日から本格稼働した。ANAはこの日からクリスマスに向けたイベントを開始。ABDをピーアールする人型ロボット「ペッパー」も、ANAのコーポレートカラーである青色のサンタクロース帽をかぶり、青いコートを着た空港旅客係員(グランドスタッフ)とともに、利用を呼びかけている。
ANAは7月から羽田第2ターミナルにABDを順次導入。当初は5台だったが、12月4日から全39台が稼働している。ABDの本格稼働に合わせ、4日からクリスマスシーズンのイベント「HAPPY HOLIDAYS from ANA(ハッピーホリデイズ フロム ANA)」をスタートさせた。青いコートに身を包んだグランドスタッフが、主にABDを設置したカウンター前で出迎えている。
“青いサンタクロース”は、ABDの使い方を利用者に説明し、ANAのロゴが入ったイヤホンと特製シールを配った。イヤホンは先着順でABDの利用者にプレゼントしており、なくなり次第終了する。
青いコートを着た加藤香具弥(かぐや)さんと今西唯さんは、入社1年目。最初は恥ずかしかったという加藤さんは、普段はカウンター越しに利用者と接するため、自分から声を掛けて困っていることを聞き出すよう、心掛けているという。
従来からあるカウンターでは、加藤さんたちグランドスタッフが手荷物を預かる。一方、ABDが設置されたカウンター前では、使い方を利用者に説明し、操作を手助けしている。「空港の仕事を体験出来ると、バゲージタグを手荷物に付けることを楽しんでいる方もいる」と加藤さんは話す。
今西さんは「子供は自分でタグを付けたがる」と、好奇心旺盛な子供がタグを付けて喜んでいるという。青いサンタになった今西さんは、普段よりも子供たちと接しやすかったことを喜んでいた。
そして、青いサンタ帽をかぶったペッパーにも、子供たちは興味深げに近づいていた。
グランドスタッフが青いコートを着用するのは、25日まで。ANAでは、23日から25日まで、羽田第2ターミナルでクリスマスイベントを開くという。
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