全日本空輸(ANA)は8月21日、国際線と国内線の2012年度路線計画を一部変更すると発表した。長距離国際線と接続需要が見込まれる路線を強化する。ボーイング787型機は2013年1月に新設する成田-サンノゼ線や7月開設の成田-シアトル線、国内線では羽田-札幌、宮崎、高松の3路線などへ投入する。
国際線
国際線は3路線を新設。787で運航する成田-サンノゼ線は13年1月11日に週5往復で開設するほか、10月15日から成田-ヤンゴン線(週3往復、737-700ER)、28日からは成田-デリー線(週7往復、767-300ER)を新規開設する。また、成田-ニューヨーク線(777-300ER)を現在のデイリー運航(週7往復)からダブルデイリー(週14往復)に同日から増便する。
休止と減便を行うのは2路線で、同日から中部-上海線(デイリー)を休止し、成田-成都線(デイリー)を週4往復に減便する。
機材変更は4路線。787への変更は2路線で、成田-シアトル線(777-300ER)を10月1日から、羽田-北京線(777-200ER)を28日から切り替える。成田-台北線は767-300ERから777-200ERへ大型化し、成田-杭州線は11月1日からエアバスA320を737-700へ変更する。
国内線
国内線は12月13日から岩国空港が民間利用を再開するのに伴い、同日から羽田-岩国線を1日4往復で開設。機材は737-800またはA320を予定している。
787は3路線へ新たに投入。10月28日から羽田-札幌線と宮崎線に、12月1日から羽田-高松線に導入する。
路線再開は6路線。いずれも1日1往復で、10月28日から関西-石垣線と札幌-沖縄線、札幌-紋別線、宮古-石垣線を、12月13日から広島-札幌線を、13年1月8日から中部-石垣線を再開する。
増便は4路線。10月1日から羽田-米子線を1日5往復から6往復に、28日から羽田-札幌線を17往復から18往復、伊丹-熊本線を5往復から6往復、中部-沖縄線を4往復から5往復に増便する。また、季節便の継続運航は2路線で、福岡-仙台線(1日1往復)と松山-沖縄線(1日1往復)を10月28日以降も継続する。
減便は7路線。10月28日から伊丹-福岡線を1日10往復を9往復、中部-札幌線を8往復から7往復に、12月13日から羽田-函館線と神戸線を3往復から2往復、羽田-広島線を9往復から8往復、広島-沖縄線を2往復から1往復に、13年1月8日から沖縄-石垣線を10往復から9往復に減便する。また、札幌-紋別線の運航を再開する10月28日から13年1月31日までは羽田-紋別線を運休し、2月1日から再開する。
貨物便
成田・関西-バンコク線を10月28日から現在の週3往復を週5往復へ増便する。
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全日本空輸