ボーイングは現地時間8月16日、小型機C919などを開発中の中国COMAC(中国商用飛機有限責任公司)と省エネルギーや汚染物質の排出量削減を共同研究する施設「Boeing-COMAC Aviation Energy Conservation and Emissions Reductions Technology Center(ボーイング-COMAC 航空省エネ・排出削減技術センター)」を北京に開設した。最初の共同研究課題は持続可能な航空機用バイオ燃料に関するもので、廃食用油の精製について研究を行う。
ボーイングによると、中国ではジェット燃料を毎年約2000万トン使用するのに対し、食用油を約2900万トン消費するため、廃食用油から航空バイオ燃料を継続的に精製できれば、石油系燃料を代替できる可能性を秘めているという。これにより、バイオ燃料の供給強化と経済性向上につなげられるとしている。
両社は今年3月に省エネルギーや汚染物質の排出量削減の共同研究を行うと発表。同技術センターはCOMACが新設した「BASTRI(北京航空科学技術研究所)」内に設けられた。
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