エアバスは現地時間11月10日、エチオピア航空(ETH/ET)向けA350-900型機初号機の組み立てを、仏トゥールーズの最終組立工場で開始したと発表した。エチオピア航空は同機を2016年に受領予定で、同型機を導入するアフリカ初の航空会社となる。
現在、胴体と垂直尾翼の結合作業を進めている。今後、主翼の結合や客室装備の開始、電源投入作業が行われる。エンジン設置後に塗装し、エチオピア航空に引き渡す。
エチオピア航空はA350-900を14機導入予定。このうち12機は自社購入で、同社向け初号機を含む2機はオランダの航空機リース会社、エアキャップからのリースで導入する。
A350 XWBは3機種で構成。座席数はメーカー標準仕様で短胴型のA350-800が280席、A350-900が325席、A350-1000が366席で、エンジンは英ロールス・ロイス社製トレントXWBを搭載し、燃費を25%改善する。10月末現在、41顧客から787機を受注している。
初号機は2014年12月、カタール航空(QTR/QR)が受領。今年1月からドーハ-フランクフルト線に投入している。その後、ベトナム航空(HVN/VN)とフィンエアー(FIN/AY)も受領した。
アフリカではエチオピア航空のほか、リビアのアフリキヤ航空(AAW/8U)が10機、リビア航空(LAA/LN)が6機、モーリシャス航空(MAU/MK)が4機発注済み。それぞれA350-900を導入する。
日本では、日本航空(JAL/JL、9201)がボーイング777型機の後継機として、A350-900とA350-1000を合わせて最大56機導入する。
関連リンク
Airbus
エアバス・ジャパン
Ethiopian Airlines
A350 XWB関連記事
・エアバス、A350-1000用エンジンの飛行試験開始 JALも導入(15年11月6日)
・エアバス、A350-1000の組立開始 初飛行は16年後半(15年9月25日)
・エアバス、ベルーガXLの仕様策定 19年就航へ(15年9月17日)
・エアバス、A350-1000主翼の組立開始 英工場で(15年8月24日)
・ジャムコ、エアバスにA350 XWB用新型ギャレー供給 18年から(15年6月18日)
・エアバス、カタール航空にA350 XWB初号機納入 1月からフランクフルト線(14年12月23日)
・「静かで快適」は本当? エアバスA350に乗ってみた(14年11月21日)
・軽やかに舞うエアバスA350 写真特集・ファンボロー2014展示飛行(2)(14年7月23日)
・日航、A350で777置き換え 777X採用ならず(13年10月7日)
成田初飛来(ベトナム航空初号機、日本初の商業フライト)
・青緑のA350、成田に降り立つ 写真特集・ベトナム航空A350-900、日本初の商業飛行(15年9月21日)
・ベトナム航空のA350、成田初飛来 商業飛行では日本初(15年9月20日)
羽田初飛来(飛行試験5号機)
・エアバスA350が離日 ハノイへ 写真特集・日本を旅立つ最新鋭機(14年11月21日)
・最新鋭機はエコノミーもゆったり 写真特集・エアバスA350 XWB機内編(14年11月25日)
・翼端が特徴的な最新鋭機 写真特集・エアバスA350 XWB機体編(14年11月25日)
・エアバス、羽田でA350試乗会 JAL植木社長「最高の座席付ける」(14年11月21日)
・鳥の羽に近い翼を持つ最新鋭機 写真特集・羽田に舞い降りたエアバスA350(14年11月19日)
・エアバスA350、羽田に初飛来 JALが56機導入(14年11月19日)