エアライン, ボーイング, 機体 — 2012年8月17日 11:00 JST

日航、国際線777の全座席刷新 13年からビジネスにフルフラット導入

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 日本航空(JAL)は8月16日、国際線用ボーイング777-300ER型機全13機のシートをすべて刷新すると発表した。ビジネスクラスにはフルフラットシートを導入する。2013年1月に成田-ロンドン線でサービスを開始。成田-ニューヨーク線などの欧米路線を中心に導入路線を拡大する。ビジネスクラスをはじめとするサービス向上で収益性を高める。(新シートの記事はこちら

JALの国際線用777-300ER=12年6月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 全クラス共通のテーマとして「1クラス上の最高品質」を掲げる。ファーストクラスは個人モニターを現行の19インチから23インチへ大型化。ビジネスはフルフラットシートを導入し、全席が通路へアクセスできる。個人モニターも現行の15.4インチから23インチへ大型化する。

 プレミアムエコノミーはシートピッチを現行の38インチ(約96.5cm)から42インチへ拡大。約10cm広げることで居住性を向上させる。また、前席の背もたれが倒れてこないシート構造により、常に一定の居住空間を保つ。個人モニターは現行の9インチから12.1インチへ変更する。エコノミーもシートピッチを現行31インチから33-34インチへ約5-7cm拡大。シート幅も現行比で約2cm拡大する。

 改修後の座席数は、ファーストクラス8席(現行8または9席)、ビジネスクラス49席(77または63席)、プレミアムエコノミー40席(46または44席)、エコノミークラス135席(115または156席)の計232席で、改修前の246席または272席より減少する。

 JALでは7月から国際線用777-300ERに無線LANを導入するなど、新サービスの導入を進めている。国際線長距離路線の767-300ERも、ビジネスクラスへのフルフラットシート導入など全クラスのシート一新を13年度下期以降に実施を予定している。

 777-300ERの新シートの詳細や新しい機内食などは9月中旬に発表する予定。

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