11月24日に都内で開催されるセミナー「変革期迎える日本の航空業界」(主催:セミナーインフォ)で、記者(吉川)が講師を務めます。
セミナーでは、国内エアラインと航空機産業の現状や今後を見据えつつ、空港の問題点など、航空産業を構成する「エアライン」「航空機」「空港」を包括的に解説します。
3月の講演に引き続き、金融業界向けセミナーを企画するセミナーインフォ様からご依頼があり、承ったものです。これから航空業界に携わる方にも、わかりやすい説明を心掛けたいと考えております。
概要
セミナー名:変革期迎える日本の航空業界
~A380やスカイマークに今何が起きているのか~
講師:航空経済紙「Aviation Wire」編集長 吉川忠行
開催日:2015年11月24日(火) 午前10時から午後0時30分
場所:カンファレンスルーム(セミナーインフォ内)
住所:東京都千代田区九段南2-2-3 九段プラザビル2F
参加費:1人32,950円(消費税・資料代含む)
問い合せ先:株式会社セミナーインフォ(TEL:03-3239-6544 FAX:03-3239-6545)
2016年度までで国による日本航空(JAL)に対する監視が終わり、ライバルの全日本空輸(ANA)は国際線の提供座席数を国内線並みに増やすなど、新たな局面を迎えている国内のエアライン。再生計画が本格化するスカイマークが独立性を維持できるのか、LCCの羽田乗り入れなど、ビジネスモデルを問わずに変化が起きています。
大手とLCCに挟まれた、「新規航空会社」と呼ばれる1990年代の規制緩和で誕生した中堅航空会社も、機材計画や国際線ビジネスなど、次の成長を目指す時期が訪れています。
一方、航空機に目を向けると、ANAがスカイマークの再生支援に関連して、エアバスの総2階建て超大型機A380導入を検討するなど、経営戦略に大きな影響を及ぼしかねない動きも出始めています。航空機製造の分野でも、これまで米ボーイング一辺倒だった業界が、エアバスとの協業を本格化させています。
しかし、約50年ぶりの国産旅客機となる三菱航空機の「MRJ」は、今年4-6月期に予定していた初飛行が延期。ローンチカスタマーであるANAへの初号機引き渡し時期を守れるかなど、課題は山積しています。
本講演では、国内エアラインと航空機産業の現状や今後を見据えつつ、空港の問題点など、航空産業を構成する「エアライン」「航空機」「空港」を包括的に解説します。
プログラム
1. 国内エアラインの勢力図
(1)国際線シフト鮮明なANA
(2)監視が緩まない恐れあるJAL
(3)スカイマークの独立性守られるか
2. LCCの台頭と新規航空会社の今後
(1)国内LCC初の羽田乗り入れ実現したピーチ
(2)攻める海外LCC
(3)大手とLCCに挟まれる新規航空会社
3. 旅客機の概要と国内エアラインの戦略
(1)幹線用の中大型機
(2)総2階建て超大型機A380の課題
(3)LCCや地方路線用の小型機
(4)地域間輸送を担うリージョナル機
4. 日本の航空機産業
(1)YS-11から始まった戦後の航空業界
(2)ボーイング機やエンジンの製造参画
(3)日本企業と提携強化するエアバス
5. どうなるMRJ
(1)海外製部品が多い国産機
(2)飛ばすだけなら簡単
(3)受注の展望
6. 日本の航空産業の課題
(1)貧弱な羽田空港
(2)政治に左右される航空会社
(3)重工は欧州強化を望むのか
7. 質 疑 応 答
関連リンク
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