Aviation Wireをご覧の皆さま、こんにちは! 客室乗務員(CA)経験者専用の情報共有サイト「CREW WORLD」です。
前回は、「初の女性CAエレン・チャーチ、活躍の軌跡」と題し、史上初の女性CA誕生から多くの女性CAが活躍する今日に至るまでのストーリーをご紹介しました。(関連記事)。
空の旅の醍醐味といえば、地上では味わえない美しい景色を楽しめるところ。皆さんを空の魅力に誘う窓は、機内で緊急事態が発生した場合、皆さんの命を守る大切なツールとしての役目も合わせ持っています。それは、これらの窓や非常口ドアです。
アクション映画では、飛行機に乗った主人公が上空から非常口を使い、間一髪で脱出、というシーンが登場する作品もありますね。
—記事の概要—
・ドアモード変更とは
・ドアモード変更を忘れたら?
・トイレと間違え逮捕
・上空でドアは開く?
・独り立ちにドア操作必須
今回は非常口ドアの構造や、CAに課される訓練をご紹介しましょう。
ドアモード変更とは
「客室乗務員はドアモードをアームドに変更してください」「ドアモードをオートマチックに変更してください」
飛行機に乗った時、このような機内アナウンスを耳にしたことはありませんか? 航空会社により内容はさまざまですが、このアナウンスを聞いた直後、CAはすべての業務を中断して即座に担当するドアへ向かいます。
一体なぜ、CAにとってドアモードの変更が大事なのか? それは緊急脱出用のスライドラフトが深く関係しています。滑り台として緊急脱出に使用し、そのまま救命ボートにもなります。
スライドは機種による違いはあるものの、主に非常口となる各ドアの内側に収納されています。「ドアモードをアームドに変更」というアナウンスは、各ドア担当のCAに対し、離陸前に脱出用スライドをセットするよう、指示しているのです。
CAがドアのレバーをガチャガチャと操作しているのを見たことがある方は多いでしょう。この操作により、緊急脱出する必要がある場合、ドアを開けるとスライドが10秒以内に膨らむようになります。
ドアモード変更を忘れたら?
CAが離陸前にドアモード変更を忘れたら、一体どうなるのでしょうか? 緊急時に
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