IHI(7013)は9月28日、ボーイング787型機と747-8型機向けの米GE製エンジン「GEnx」用部品の累計出荷台数が1000台を達成したと発表した。25日に瑞穂工場(東京都西多摩郡)で式典を開いた。
GEnxは、GEが中心となり2004年に開発がスタートしたもので、IHIや独MTUなどが参画する国際共同開発事業。従来機より燃費効率を15%改善し、二酸化炭素(CO2)や窒素酸化物などの排出量や騒音レベルを低減したエンジンで、GEnx-1Bを搭載した787は2012年に、GEnx-2Bを搭載する747-8は2011年に商業運航を開始している。
IHIは、GEnxにプログラムシェア約15%で参画。低圧タービンモジュールや高圧圧縮機部後段といった主要部位の設計や製造を担当しており、相馬工場(福島県相馬市)と呉2工場(広島県呉市)で部品製造を、瑞穂工場で低圧タービンモジュールの組立を行っている。787の需要が旺盛であることから、IHIは2015年度に約300基の生産を計画している。
IHIは777の後継機777Xに搭載されるエンジン「GE9X」への参画も決定している。
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