エアバスは現地時間9月16日、フィンエアー(FIN/AY)のA350-900初号機が初飛行したと発表した。
運航開始は10月5日で、ヘルシンキ発ロバニエミ行きAY421便。同路線を往復後、同日にヘルシンキ-オウル間も往復する。翌6日からは欧州内の国際線に投入し、18日までロンドンやフランクフルト、バルセロナ、オスロなど16都市を25往復する。
冬ダイヤが始まる25日からは、長距離路線で運航開始。ヘルシンキ発上海行きAY57便に導入する。11月から北京便、12月からバンコク便、2016年2月から香港便、5月にはシンガポール便に投入する。日本路線も導入を予定しているが、就航時期は未定となっている。

初飛行するフィンエアーのA350-900初号機=15年9月 PHOTO: F. Lancelot, Master Films/Airbus
フィンエアーのA350-900は、8月27日にロールアウトした。19機発注済みで、初号機は9月中に受領予定。座席数は297席で、ビジネス46席とエコノミーコンフォート43席、エコノミー208席の3クラスを設定した。A350 XWBを運航する航空会社としては、カタール航空(QTR/QR)とベトナム航空(HVN/VN)に続く3社目で、欧州の航空会社では初めて。
A350 XWBは3機種で構成。座席数はメーカー標準仕様で短胴型のA350-800が280席、A350-900が325席、A350-1000が366席で、エンジンは英ロールス・ロイス社製トレントXWBを搭載し、燃費を25%改善する。
8月末現在、40顧客から782機(A350-800が16機、A350-900が597機、A350-1000が169機)を受注し、2社にA350-900を5機納入。カタール航空が4機、ベトナム航空が1機を運航している。
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Airbus [2]
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