民事再生手続き中のスカイマーク(SKY/BC)の2015年8月利用実績は、ロードファクター(座席利用率、L/F)が85.8%と、前年同月を5.2ポイント上回った。2012年度以降の8月としては最高で、2011年からの過去5年間では2番目に高い値だった。(各路線ごとの詳細を追記しました)
路線撤退や減便などにより、提供座席数が29.4%減の69万7734席と大幅に減少したことで、L/Fを押し上げた。
搭乗者数は、提供座席数の減少に伴い6月から前年同月の値を20%以上割り込んでおり、24.1%減の59万5112人と、10カ月連続で下回った。一方、提供座席数と搭乗者数は、3期連続で最高益を更新していた2011年度(2012年3月期)とほぼ同等の数値で推移している。
8月の運航路線は前月と同じ19路線。路線別でL/Fを見ると、羽田-神戸線、神戸-札幌線と茨城線、米子線、鹿児島線、那覇線、中部-札幌線、福岡-札幌線と那覇線の9路線が前年割れとなった。このうち、10ポイント以上落としたのは、中部-札幌線と福岡-札幌線の2路線。
L/Fの最高値は、羽田-札幌線の97.5%(前年同月比6.0ポイント上昇)、最低値は神戸-米子線の36.1%(5.8ポイント低下)だった。
また、拠点としては羽田空港に次ぐ規模の神戸路線は、搭乗者数が前年同月比で10%以上落ち込む路線が、7月は8路線中4路線だったが、2路線に減少した。
羽田発着は5路線で、L/Fは前述の札幌線がもっとも高く、鹿児島線が94.9%、福岡線と那覇線も90%台と、繁忙期の需要取り込みに成功した。
一方、米子空港の発着便は8月31日で全便運休となり撤退。2月27日に国土交通省航空局(JCAB)へ届け出ていたもので、1月の破綻後初の撤退となった石垣空港と宮古空港(3月末で運休)に続く3カ所目で、10月には仙台空港から撤退する。
低迷が続いた米子路線は、2013年12月20日開設。当初は成田線と神戸線、茨城線の3路線だった。2014年4月1日からは羽田線と札幌線、那覇線を開設したが利用は伸び悩み、同年10月26日から羽田線(1日2往復)と札幌線(1日1往復)の2路線を直行便から神戸経由便に再編したものの、採算性の改善には至らなかった。
羽田と神戸、茨城、中部、米子、福岡各空港を発着する路線ごとの実績詳細は下記の通り。
羽田
羽田発着5路線のうち、最もL/Fが高かった路線は羽田-札幌線の97.5%(前年同月比6.0ポイント上昇)。搭乗者数は
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