アメリカン航空(AAL/AA)のエルワン・ペリラン・アジア・太平洋地区副社長は8月19日、米国運輸省(DOT)に申請中のロサンゼルス-羽田線について、「羽田空港の発着枠の調整をしている」とし、早期就航を目指す意向を示した。
ペリラン氏は、「羽田は非常に混雑している空港。アメリカン航空の政府担当者を動員して、発着枠を確保できるよう交渉している」と、Aviation Wireの質問に対して現状を説明。適切な時間帯の発着枠さえ手に入れば、すぐにでも運航を開始したいとし、「何としてでも実現させたい」と述べた。
一方、実現の可能性については「政府の意向による」と述べるに留めた。「人事など発着枠以外の準備はできている」とし、発着枠の調整次第で運航を開始できるとした。
アメリカン航空は今年1月、ロサンゼルス-羽田線の運航をDOTに申請。デルタ航空(DAL/DL)のシアトル-羽田線の便数削減により、DOTは羽田発着枠の配分見直しを決めた。
DOTは今年6月、デルタ航空に対して羽田発着枠の継続使用を正式に許可。通年でのデイリー運航が条件で、実現できなかった場合は、アメリカン航空に権利を委譲する決定を下している。デルタ航空は現在、シアトル-羽田線をデイリーで運航している。
アメリカン航空は同社ウェブサイトにキャンペーンページ「Let American Fly Haneda」を開設し、アピールしている。
関連リンク
Let American Fly Haneda(American Airlines)
・アメリカン航空、羽田-ロサンゼルス線申請(15年1月7日)