エミレーツ航空(UAE/EK)は、ファーストクラスの乗客向けにシャンパン「ドン ペリニヨン」のヴィンテージの提供を7月から始めた。
ファーストクラス向けのヴィンテージ・シャンパンは、「ドン ペリニヨン ヴィンテージ ロゼ 2003」と「ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2005」の2種類。両シャンパンを国際線の機内で提供するのは、ドン ペリニヨン最大のグローバル・パートナーであるエミレーツのみ。機内食もドン ペリニヨン専属のミシュラン2つ星シェフ、パスカル・タンゴ氏とコラボレーションし、ヴィンテージ・シャンパンに合うメニューを用意する。
ヴィンテージ ロゼ 2003は、同年が寒暖の差が激しい過酷な気象条件だったことにより、健康的でよく熟したブドウが収穫された。エミレーツによると、1947年や1959年、1976年に匹敵する収穫と言われており、ほどよい豊かさを持ちながら独自な色合いになったという。
一方のヴィンテージ 2005は、 2003年とは対照的に天候が全体的に暖かく、雨はほとんど降らなかった2005年のもの。最高品質のブドウを確保できたことで、円熟した香りと力強い特徴を持つ、存在感が際立つものが生れたという。エミレーツでは、骨太でしっかりと引き締まり濃縮した味わいで、スパイシーかつフローラルなフィニッシュの余韻が残ると紹介している。
機内食に合うメニューとしては、ヴィンテージ ロゼ 2003との組み合わせでは、6つのカナッペを発表。ドバイ発便では、「鴨の生ハムとサフランの薫る桃のコンポート添え」と「クルミ入りフランスパンとペルシャ産フェタチーズ、フレッシュいちじく、トリュフ入りはちみつ添え」、「天然スモークサーモンとクミン・クリームチーズ、レモンをトッピングした北欧風黒パン」の3品を用意。ドバイ着便では、「ゴートチーズとレッド・カラント(赤フサスグリ)ソースでトッピングしたバゲット」と「鴨胸肉照焼きのアプリコットとリンゴのカレーチャツネ添え」、「胡麻をまぶしたマグロのわさびマヨネーズ添え」を提供する。
各航空会社では、ファーストクラスで提供するシャンパンに力を入れている。日本の大手2社も例外ではない。
日本航空(JAL/JL、9201)では、「幻のシャンパン」とも呼ばれるサロン社の「シャンパーニュ サロン 2002」を用意。機内でサロンを味わえるのはJALのみと、目玉商品に位置づけている。このほかに、1812年創業のローラン・ペリエによる「キュヴェ・ロゼ “アレクサンドラ” 2004」を揃えている。
全日本空輸(ANA/NH)は、1986年の国際線就航以来クリュッグのシャンパンを用意。現在は「グランド・キュヴェ」を提供する。また、シャルル・エドシックの「ブラン・デ・ミレネール 1996」も用意している。
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