企業, 官公庁, 空港 — 2015年7月28日 20:19 JST

国交省、訪日客「手ぶら観光」 ロゴ掲出で荷物配送拠点アピール

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 国土交通省は7月28日、訪日客向けに物流業者や鉄道・バス事業者などが提供する荷物預かり・配送サービスについて、共通ロゴの掲出を開始した。「手ぶら観光」のサービス拠点をロゴで明示し、利便性向上やリピーターの増加を狙う。

「手ぶら観光」をアピールする共通ロゴ(国交省の資料から)

 掲出するのは、物流業者、旅行業者、鉄道・バス事業者、流通業者、地方自治体が実施する荷物預かり・配送サービス拠点計47カ所。空港や主要駅、観光地などに設置し、訪日客に周知する。

 一時預かりや即日配達、翌日以降の指定日時配達などを用意する。預けられる荷物は拠点により異なる。配送サービスの場合、タテ・ヨコ・高さの合計が160センチ以内、重量が25キロから30キロ以内、30万円以内のものを受け付ける。成田空港から都内のホテルまで運搬を依頼した場合、およそ1000円から2000円。現金やクレジットカード、ペット、花火などの危険物は受け付けない。

 訪日客には、大きな荷物を持って国内を移動する手間を省く効果が期待できる。事業者は水準の高い宅配サービスでの「おもてなし」をアピールすることができる。コインロッカーや列車内での荷物置き場が不足することもなく、訪日客の快適性の向上にもつながる。

 日本政府観光局(JNTO)によると、2015年上期(1-6月)の訪日客数は前年同期比46.0%増の913万9900人。これまでの過去最高だった2014年上期(625万8543人)を288万人近く上回り、過去最高を記録している。

「手ぶら観光」の概要(国交省の資料から)

関連リンク
Japan. Hands-Free Travel(観光庁、英語)

15年上期訪日客、過去最高913万人 中国217万人(15年7月22日)

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