エアアジアX(XAX/D7)は現地時間10月1日から、クアラルンプール-札幌(新千歳)線の直行便を、週4往復で開設する。札幌発の就航記念運賃は、片道9900円(税込)から。7月28日午後、ベンジャミン・イスマイルCEO(最高経営責任者)代行が発表する。
運航は火曜と水曜、木曜、日曜日で、札幌行きD7 550便が午後11時35分にクアラルンプールを出発し、札幌着は翌日午前8時10分。折り返しのクアラルンプール行きD7 551便は午前9時20分に札幌を出発し、午後5時にクアラルンプールへ到着する。機材はエアバスA330-300型機(377席:ビジネス12席、エコノミー365席)。
札幌発便の航空券販売は、日本時間7月28日午後1時から開始予定。就航記念運賃の販売は8月2日までで、搭乗期間は10月の初便就航から2016年8月31日まで。また、ビジネスクラスもセール運賃を設定する予定。
エアアジア・グループでは当初、5月からタイ国籍のタイ・エアアジアX(TAX/XJ)が、バンコク(ドンムアン)-札幌(新千歳)線の就航を予定していた。ところが、3月にタイの航空当局が、国連の専門機関ICAO(国際民間航空機関)から安全審査体制の問題を指摘され、タイ国籍の全航空会社は、ICAO加盟国である日本への新規就航などができない状態が続いている。5月から7月までは、マレーシア国籍のエアアジアXが代替便を運航している。
また、エアアジアXは米国運輸省(DOT)に関西ーホノルル線の就航を申請中。早ければ11月にも、週4往復で開設する見通し。2016年春にエアアジア・ジャパンが中部空港(セントレア)を拠点に再就航する際には、就航から1年足らずの今年2月に運休した、クアラルンプール-中部線について、エアアジアXでは再開を検討している。
運航スケジュール
D7 550 クアラルンプール(23:35)→札幌(翌日08:10)
D7 551 札幌(09:20)→クアラルンプール(17:00)
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