全日本空輸(ANA/NH)は7月27日、米ヒューストン空港での乗り継ぎ時に、預け入れ手荷物のピックアップが不要になる「I to I プログラム(International-to-International Baggage Program)」について、米・国土安全保障省 税関・国境取締局(CBP)から適用の認可を受けたと発表した。ヒューストン空港での同プログラムの適用は、外国籍の航空会社としては初めて。
成田-ヒューストン線(NH173/174便)を利用して、ユナイテッド航空(UAL/UA)の国際線への乗り継ぎ時に適用する。成田発のNH174便では7月20日から、成田着のNH173便では7月23日到着分から開始した。
同プログラムを適用すると、日本からヒューストンを経由して第三国へ向かう場合、第三国からヒューストン経由で日本に向かう場合に、ヒューストンでの手荷物ピックアップが不要になる。これまではヒューストンで預け入れて荷物を受け取り、もう一度預け直す必要があった。
米国内への乗り継ぎの場合は、従来どおりピックアップする必要がある。
ANAによると、CBPが認可したのは、UALとの共同事業(JV)実施が評価されたためだという。
成田では、UAL便で成田に到着し、乗り継いでANA便などで第三国に向かう場合、預け入れ手荷物のピックアップが必要ない。米国内線同様、成田から日本国内に向かう場合は、成田でピックアップする必要がある。
ANAは6月12日、成田-ヒューストン線を1日1往復で開設した。
関連リンク
全日本空輸
U.S. Customs and Border Protection
ユナイテッド航空
Houston Airport System
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