新関西国際空港会社は、関西空港と伊丹空港の2015年暦年上期(1月1日から6月30日まで)と6月単月の実績を7月17日に発表した。関空の総旅客数は、半期・上期として過去最高の1096万1349人(前年同期比19%増)を記録。国際線と国内線の旅客と貨物便を合わせた総発着回数も、同じく過去最高の7万6816回(同12%増)となった。
中国などアジアを中心とした国際線の増便が発着回数を押し上げ、訪日客の増加が奏功した。新関空会社では、上期の伸び率が下期も続いた場合、年間の総発着回数は約15.9万回と予想。年間旅客数は約2320万人となり、国際線旅客数約1600万人のうち、外国人旅客が約1000万人を占めるとみている。
関空上期

中国を中心に訪日客が大幅に増えた関西空港=15年5月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
通過旅客を含む国際線と国内線の総旅客数の内訳は、国際線が前年同期比21%増の755万7899人で、国内線は14%増の340万3450人だった。
国際線のうち、外国人旅客は58%増の457万9900人と大幅に増加。日本人旅客は8%減の290万6383人で、訪日外国人客が日本人旅客を大きく上回った。
新関空会社が法務省の出入国統計(1-4月分)から算出した、関空発着の国際線で出入国した外国人客の国籍別伸び率は、中国人が前年同期比2.3倍でトップだった。2位は51%増の韓国人で、3位が