7月7日午後、フジドリームエアラインズ(FDA/JH)の札幌発松本行きJH212便(エンブラエル175型機、登録番号JA06FJ)が飛行中、抽気(ちゅうき)系統の不具合を示す注意灯が点灯し、機内の気圧が低下した。同機は目的地を変更して、新潟空港に緊急着陸した。
JH212便は札幌を定刻どおりの午後2時30分に出発、同44分に離陸し、松本に午後4時5分着予定で飛行していた。トラブルは午後3時24分、秋田空港の南西約60キロ、秋田県にかほ市の上空約1万メートルで発生した。
エンジンから機内に空気を送るシステムの警告灯が点灯した。機内の気圧が低下したため、機長の判断で酸素マスクを展開。航空交通管制上の優先権を要請し、高度約3000メートルまで降下した。その後、新潟空港にダイバート(目的地変更)した。新潟空港には午後3時47分に着陸。同51分に到着した。
FDAによると、機内には異臭や騒音などの異常はなかったという。幼児1人を含む乗客67人と、訓練生を含む運航乗務員3人、客室乗務員2人にケガはなかった。機体に損傷などもなかった。8日現在、当該機は新潟空港に駐機している。
国土交通省航空局(JCAB)は、航空事故につながりかねない「重大インシデント」に認定。同省の運輸安全委員会(JTSB)が調査を実施する。
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