シンガポール航空(SIA/SQ)とシンガポール政府観光局(STB)、チャンギ空港グループの3者はこのほど、パートナーシップを締結した。3者が共同で2000万シンガポールドル(約18億1000万円)を出資し、観光やビジネスなどを目的としたシンガポール渡航を促進。日本を含む15以上の市場で広報活動を展開する。
対象となるのは、日本のほか、台湾と中国、香港、韓国、フィリピン、ベトナム、タイ、インド、インドネシア、英国、ドイツ、米国、豪州、ニュージーランドの計15の国・地域。これまでの観光客に加え、ビジネスのほか、会議(Meeting)、企業が従業員や取引先に対して実施する報酬・研修旅行(インセンティブツアー、Incentive Travel)、国際会議(Convention)、見本市(Exhibition)を総称した「MICE」向けの投資を強化する。
SIAは、ストップオーバー(途中降機)する旅行者向けのプログラム、「シンガポール・ストップオーバー・プレミアム(SSP)」を提供。ホテル1泊と空港からの送迎、観覧車「シンガポールフライヤー」やシンガポール動物園の入場券など、24の特典を用意。1人3万1100円から提供する。
チャンギ空港での乗り継ぎ時には、「フリーシンガポールツアー」も提供。マーライオンやチャイナタウンなどの観光スポットに案内する。ツアー時間はシンガポール入国手続きを含め約2時間30分。同ツアーは1987年の開始以降、100万人以上が利用している。
STBはシンガポール通商産業省所属の政府機関。観光促進と資源開発に従事している。チャンギ空港の2014年総利用者数は、対前年比0.7%増の5410万人。
関連リンク
シンガポール航空
Changi Airport
シンガポール政府観光局
シンガポール・ストップオーバー・プレミアム
・シンガポール航空が旅行ガイドブック 政府観光局と共同発行(14年10月4日)
・シンガポール航空、3億円投じ政府観光局と世界キャンペーン(14年5月7日)