エアバスは現地時間6月17日、A320とA321を旅客機から貨物機に転用する「P2F(Passenger-to-Freighter、貨物転用型)」プログラムの開発について、独ドレスデンのEFW(Elbe Flugzeugwerke)、シンガポールのSTエアロスペース両社とパートナーシップを締結したと発表した。
「A320/A321P2Fプログラム」では、EFWが営業とプログラム管理を担当する。STは貨物転用技術を提供する。エアバスとSTが保有するEFWの株式のうち、STが20%を取得。これにより、STが保有する株式は55%、エアバスは45%となる。
A320P2Fはメインデッキに11個のコンテナを収容。ペイロード(有償貨物積載量)は21トンで、航続距離は2100海里(3889キロ)以上となる。A321P2Fはコンテナ14個を収容。ペイロードは27トンで、航続距離は1900海里(3519キロ)以上。
A321P2F初号機の引き渡しは、2018年となる見込み。
エアバスは今後20年で、小型貨物機市場のP2Fの需要は600機以上と予測している。
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